2014年10月31日金曜日

Aqua Nebula Oscillator「Spiritus Mundi」

フランスのサイケデリック・グループによる最新作。おどろおどろしいSEも交えた構成とハードなサウンドはElectric Wizardの世界観に通じるものがある。

2014年10月30日木曜日

Cromagnon「Orgasm」

バグパイプを導入したサイケ・ロックの1曲目からしてインパクト大だが、叫び声とノイズをコラージュした2曲目は更に強烈。既存のロックの定型的なフォーマットを遥かに逸脱し、限りなく自由な表現を追求したその音楽は正にサイケデリックそのものである。

2014年10月29日水曜日

Brian Jones「The Pipes Of Pan At Joujouka」

モロッコでMaster musician of Jajoukaなるグループの呪術的な演奏をフィールド・レコーディングし、スタジオで処理した名盤。ナチュラルなトランス感に満ちたサウンドは、Low Jack辺りのファンにも聴いて欲しい。

2014年10月28日火曜日

Puke Skywalker「Fantastic Planet EP」

フィラデルフィアの謎のグループによるEP。エレクトロ・ドゥームメタルとでも呼びたくなる曲や、チベット密教の声明を使ったトライバルなチューンなど、様々なタイプのトラックが詰まっていて飽きることがない。どことなくTonstartssbandhtを彷彿とさせるが、気になる存在だ。

2014年10月27日月曜日

ÑAKA ÑAKA「Vuh」

Opal tapesからもリリースがあるメキシコのプロデューサーによるトラック。宇宙を感じさせるスケールの大きなシンセを活かしたミニマルなトラックは「E2-E4」を彷彿とさせる。

2014年10月26日日曜日

Quantec「Night Dawg」

朝焼けに聴きたくなるアンビエント感も備えたダブ・テクノ。Intrusionファンは必聴だが、この叙情性はLarry Heard辺りが好きな人にも聴いて欲しい。

2014年10月25日土曜日

Fear of god「Pneumatic Slaughter」

80年代中期に活動していたスイスのグラインドコア・ゴッドによるEP。この圧倒的なテンションの高さは、Masonna辺りが好きな日本のノイズファンも聴くべき。

2014年10月24日金曜日

Shlohmo「Get Out」

エコーを効かせたChillwaveミーツDub的なサウンドが心地よく響く。Mister Lies辺りが好きな人に聴いて欲しい。

2014年10月23日木曜日

Ramesses「Possessed By the Rise of Magik」

Mark Greeningの手数の多いドラミングが映える名曲「Duel」収録。残念ながらこのアルバムが最終章になってしまったが、彼らの精神性は11 Paranoiasに引き継がれている。

2014年10月22日水曜日

IVVVO「Darkness In my Soul」

Aisha Devi「Hakkan Dub」でリミックスを手がけたポルトガル出身のプロデューサーによるトラック。シンセによる朝靄のようなドローンが全体を包み込むスケールの大きいテクノ。

2014年10月21日火曜日

Delroy Edwards「Slowed Down Funk Vol.1」

LIES設立者の一人でもあるプロデューサーが新たに創設したレーベル、LA Club ResourceからリリースのGラップ/スクリューを駆使したミックス。そのドス黒いドープなサウンドはSpaceGhostPurrpファン必聴。Moodymannファンにも聴いて欲しい。

2014年10月20日月曜日

Stereolab「Emperor Tomato Ketchup」

強引に形容するならば、Velvets+The Cardigans+Jean Jacques Perreyといったところだろうか。冷めていながらもポップなサウンドはあまりにも個性的。奇妙なタイトルは寺山修司の実験映画から。

2014年10月19日日曜日

Kondens「Valvet (Substance Remix) 」

Basic Channelからの流れを汲むミニマル・ダブはSubstanceによるリミックス。スローかつディープな音響はXoki&Hieronymousファンにも聴いて欲しい。

2014年10月18日土曜日

Peggy March - I Will Follow Him

裸のラリーズ「夜、暗殺者の夜」の元ネタ。サイケ/ノイズ文脈で語られることが多い彼らだが、実はルーツにはこういった60'sガールズ・ポップも潜んでいる。

2014年10月17日金曜日

German Villager「Phase2」

インド出身のギター/ドラムのデュオによる即興的ハードコア。不失者やBoredomsから影響を受けたというが、それもうなずけるサウンド。Senyawaファンにも聴いて欲しい。

2014年10月16日木曜日

Al Dobson Jr and Creole+「Japan Project」

日本のサントラや伝統音楽のレコードからサンプリングした、モンドな雰囲気漂うビート集。Stones Throwファンに聴いて欲しい。

2014年10月15日水曜日

哀秘謡「好きさ 好きさ 好きさ」

灰野敬二が歌うラブソングを一体誰が想像できただろうか?この曲を収めた哀秘謡のファーストは、膨大な灰野作品群の中でも最も挑戦的なアルバムの一つである。

2014年10月14日火曜日

Misogi「Occult」

ドバイ出身のプロデューサーによるアルバムはウィッチハウス、チルウェイブの流れを汲むスローかつ叙情的なヒップホップ。TeamSESHともリンクするサウンドだと感じていたら、Bonesも1曲でゲスト参加。

2014年10月13日月曜日

Severed Heads「Kato Gets The Girl」

コーランやインド声楽のようなヴォイス、ミニマルかつ野蛮なビート、持続音を奏で続けるシンセ、etc.様々な音楽要素が混じり合った重層的なサウンドが波状のように押し寄せるインダストリアル・トライバル・ドローン。リリースは1985年だが、先を行き過ぎた音楽性に仰天。KLFファンにも聴いて欲しい。

2014年10月12日日曜日

Low Jack「Imaginary Boogie」

今、最も旬なフレンチ・プロデューサーによるニュー・トラック。Farbenを思わせる叙情的な音響で幕を開け、歪みきったビートが舞うロウ・ハウス。

2014年10月11日土曜日

The Magic Carpathians Project「Sonic Suicide」

ポーランドのデュオによる、民族音楽、電子音楽、さらには宗教音楽の要素まで取り入れたサイケデリックな実験音楽。Kraftwerk前身のOrganisation辺りを思い起こさせる。灰野敬二と共演したら面白そう。

2014年10月10日金曜日

Hieronymus「Midnight Dub」

Xokiとのコンビで知られるデンマークのプロデューサーのソロ。リバーブを効かせまくったビートを活かしたヘヴィウェイト・ダブが耳だけでなく、身体にまで響き渡る。

2014年10月9日木曜日

Full of hell「Blue Litmus」

Merzbowの激烈なノイズで幕を開け、容赦のないブラストビートとトレモロリフが荒れ狂うブラッケンド・クラスト。Young and in the wayファン必聴。

2014年10月8日水曜日

Prophecy of doom「Matrix」

イントロ及び随所にチベット仏教の音楽を導入しているところも渋いが、焼けただれたようなギターとCarcassのJeff風なデス声を中心としたグルーミーなサウンドが激渋な90'sデス/ドゥーム。これはかなりレベルが高い。

2014年10月7日火曜日

Madteo「Sound of Thought 17」

エレクトロから始まり、ヒップホップ、ジャズと移行し、サルサで終わりを迎える。まるでニューヨークのダンス・ミュージックの歴史を紐解くかのようなミックス。Madteoの引き出しの多さをまたも思い知らされる。

2014年10月6日月曜日

Muslimgauze「No Human Rights For Arabs In Israel」

前半は十八番のアラビック・ダブでミニマルかつスローに攻める。後半はMuslimgauzeには珍しくビートを主体としない音響/アンビエント。しかし、この圧倒的な個性は一体どこから醸し出されてくるのだろうか。正に孤高の存在。

2014年10月5日日曜日

Eric Copeland「Hermaphrodite」

Black Diceのメンバーによるソロ。まるでおもちゃの宝箱をひっくり返したように、遊び心に溢れた不可思議な音がこれでもかとばかりに飛び出してくる。それは新種の民族音楽のようでもあり、ミニマルのようでもある。トンガっていた頃のAphexあるいはイシマルー辺りに近いセンスを感じさせる。

2014年10月4日土曜日

Madlib「Shades Of Blue」

ジャジー・ヒップホップには甘ったるいメロディをまぶしたジャンクなものも少なくないが、これはそれらとは対極にある本格派。ヒップホップ・サイドのリスナーだけでなく、ジャズ・リスナーにもガンガン聴いて欲しい。

2014年10月3日金曜日

Ulwhednar「I 」

Abdulla Rashim参加のユニットによるダーク・アンビエント/ドローン。その透徹としたサウンドはGas、Lull辺りのファンに聴いてほしい。

2014年10月2日木曜日

Company Flow「Funcrusher Plus」

近未来を感じさせるサウンドメイキング、切れ味鋭いリリック等、その全てが恐るべき完成度を誇るこのデビュー作は、90'sアンダーグラウンドの一つの到達点と言える。

2014年10月1日水曜日

Electric Wizard「Time to Die」

究極のヘヴィネスを追求しながらも、常に過去のアルバムとは異なるカラーを打ち出してきた彼らが、再び最新のElectric Wizardサウンドを提示する。リリースと同時にヘヴィメタルのクラシックになることが決定した作品である。