2014年4月30日水曜日

Vinyl Experience (10) Record Store Day

Text:堀 史昌



現在、世界中で起こっているレコード人気は、Record Store Day(以下、RSD)を抜きにして語る事はできない。それどころか、RSDこそがレコード人気の立役者に他ならないといっても過言ではない。証拠にRSDの開始と軌を一にするようにレコードの売上は伸びている。実際RSD当日に1日で売れたレコード枚数の最高記録を更新したというデータもある。

Fursaxa「Alone in the Dark Wood」

JandekやMauve Sideshawファンは必聴のフィメール・アシッド・フォーク。言葉にはならぬ声で聴く者を異界へと誘い込む。

2014年4月29日火曜日

Jahiliyya Fields「Boiler Room NYC Live Show」

スペインのカルト電子音楽家Eduardo Polonioの系譜に連なりそうな、ハードコア・アシッド・エレクトロニック・ミュージック。L.I.E.S.の奥深さを改めて思い知らされる。

2014年4月28日月曜日

阿部薫「Duo」

70年代初期に行われた、演奏者不明のドラマーとのセッション。Angus Maclise辺りを想起させるプリミティブな衝動がほとばしっている。

2014年4月27日日曜日

Beastie Boys「Ill Communication」

人生で最も聴いたアルバムの一つ。ダブ、ジャズ、チベット音楽、ハードコアなど、あらゆる音楽を飲み込み、単なるヒップホップではない独創的な音楽は、何度聴いても飽きることがない。

2014年4月26日土曜日

Zothique「The Circular Ruins」

キーボードを挿入しながらプログレッシブな一面も見せる東京ドゥーム・メタル。Corruptedばりの遅重サウンドは今後に期待したくなる。

2014年4月25日金曜日

Vasilisk「Whirling Dervishes」

Copass Grinderz結成前に名越由貴夫が参加していたユニット。アフリカン・フルート、チベタン・パーカッションなど様々な民族楽器とテープを用いたサウンドは、世界各地の民族音楽をコラージュしたかのよう。

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2014年4月24日木曜日

Droop-E「Blvck Diamond Life」

Sadeへのオマージュ的なミックステープは、全編艶やかなメロディに貫かれた10年代ヒップホップの傑作。Nas「World is yours」もプレイする灰野敬二が、いつの日か「I'm loaded」をかける時が来ることを夢見る。

2014年4月23日水曜日

Epoxy「Strangers」

ひたすらヘヴィなグルーブを追求した暗黒ミニマル・ダブステップ。Doom Metalばりのヘヴィネスは圧巻。

2014年4月22日火曜日

Nazoranai live at MOCAD

灰野敬二に多大なる影響を受けたSunn O)))の二人を従えた轟音ハードロック。大音量で聴いて欲しい。

2014年4月21日月曜日

Steve Vai「Flex-Able」

Zappaから影響を受けたというアシッド・プログレッシブ・ハードロックは、エクスペリメンタル派の人にこそ耳にして欲しい隠れ名盤。

2014年4月20日日曜日

Electric Wizard「Live At Roadburn - 10th Anniversary Party」

10周年となるRoadburn2008でのライブ。約1時間に渡る演奏は一分の隙もないパーフェクトなDoom Metalといっていい。

2014年4月19日土曜日

Theo Parrish「LIVE @ TAICOCLUB 09 KAWASAKI」

自分の知る限り、Theoのベストミックス。Rick Wilhite「In the rain」からRomanthony「The Wanderer」への流れが白眉。

2014年4月18日金曜日

Bong「Out of the Aeons」

Roadburn2014でのライブ。Power DroneとJapanese Psycheの血を受け継いだ究極のトリップ・ミュージック。

2014年4月17日木曜日

A Made Up Sound「Caustic Network」

2562名義でダブステップもリリースするオランダのプロデューサーによる、Trilogy Tapesからリリースされたトラック。ダークな上モノの中で刺さるシャープなビートが心地よい。

2014年4月16日水曜日

Young And In The Way「Be My Blood」

USブラックエンド・クラストの雄による新曲。全パートが一体となって畳み掛けるサウンドは、アーリー90'sデス/ブラックメタルが持っていたのと同質の暴力性を感じさせる。今最もクールはハードコア・バンドは彼ら。

2014年4月15日火曜日

Dean Blunt「Free Jazz」

タイトル通り、伝統的なフリージャズのフォームに則った演奏。苛烈なパートを聴くと、非常階段辺りとセッションさせてみたくなる。

2014年4月14日月曜日

Ngly「Service Cost HH2」

アンダーグラウンドなテクノやハウスを安定的に供給し続けるレーベルL.I.E.S.最新作。スモーキーなサウンドはPorter Ricks辺りのファンにも聴いて欲しい。

2014年4月13日日曜日

SP:MC & LX One「Down」

東洋的なメロディとダイナミックなビートを組み合わせたヘヴィ・アンビエント・ダブステップ。Bong辺りのファンにも聴いてみてほしい。

2014年4月12日土曜日

Bill Laswell「Imaginary Cuba」

まるでキューバの風景が立ち上がってくるかのような臨場感溢れる現地録音盤。キューバの叙情的なメロディとブレイクビーツを融合させた「Habana Transmission #1」が白眉。Bill Laswellアレルギーの人にこそ聴いて欲しいアルバム。

Marina Abramovic「Freeing The Voice」

ユーゴスラヴィア出身の女性パフォーマンス・アーティストによる驚異のヴォーカリゼーション。Arrington de dionysoや灰野敬二とバトルさせてみたい。

2014年4月10日木曜日

v.a.「Yotsuva - Japanese Noiz Cruster Comp」

ノイズ/クラストコアのバンドを4組集めたコンピレーション。ノイズまみれのサウンドはMerzbow、Masonna辺りのファンにも聴いて欲しい。これぞ日本のエクストリーム・ミュージック。

2014年4月9日水曜日

Pete Rock & CL Smooth「The Main Ingredient」

日本でヒップホップのレコードが売れるようになるきっかけを作ったと言われている一枚。リリースから20年を経た今も古びることのない名盤。

2014年4月8日火曜日

2014年4月7日月曜日

Remko Scha「Guitar Mural Featuring The Machines」

Paul Panhuysenとも関わりのある、オランダのコンピューター言語学者兼アーティストによるテープ作品から。人の手を一切使わない、過激な自動演奏はConlon Nancarrow、あるいは灰野敬二ファンに聴いて欲しい。

2014年4月6日日曜日

11Paranoais「Cygnus Rift」

元Ramessesのヴォーカリスト、Adam Richardsonの声が映えるPsychedelic Doom。ドゥーム・メタルの新たなる名曲。

2014年4月5日土曜日

Low Jack「Rinse France 27.03.14」

Ambient、Noise、Dub、Tribal...あらゆる素材を用いながら自由奔放に音を連ねていくミックス。現在、世界で最もエクスペリメンタルなDJと言っても過言ではない。

2014年4月4日金曜日

J:Kenzo「SSS Podcast #095」

Doom、Stonerにも通じるスローなリズム、ヘヴィなグルーブを持ったダブステップ・ミックス。OmのAlpha&Omegaミックスにやられた人は必聴。

2014年4月3日木曜日

Enix†Inri「DRG∞CLT」

強引に形容するならばFolke Rabeに出会ったMuslimgauzeが作ったサイケデリック・ドローン・エレクトロニカといったところか。eludemやDub Gabrielファンにも聴いて欲しい。

2014年4月2日水曜日

Meth Hans「Gorybeatz」

ドイツ出身、ミステリアスなビートメーカーによる"Doom Bap"なるタグがつけられた作品はもろにWordsoundを想起させる。

2014年4月1日火曜日

Bong「Polaris」

Mike Vest率いるUKドローン・メタルグループが粗製乱造気味なStonerという言葉の再定義に挑んだアルバムから。未だかつて耳にしたことのないほど、ディープかつ瞑想的なサウンドに戦慄する。