2015年9月29日火曜日

Christine 23 Onna「Drive To Crystal Planet」

MasonnaとAngelin' Heavy Syrupのギタリスト戸田房尾による自称"スペース・モンド・サイケデリック・グループ"による2ndから。クラウトロック的な反復ビート、スペーシーな電子音、そしてサイケデリックなギターが絡み合ったミニマル・ナンバーはクールの一言。

2015年9月28日月曜日

Haikai No Ku「Saltes Of Humane Dust」

今、最も注目すべきギタリスト、Mike Vest率いるトリオによる新作から。ここまで絶妙に日本のサイケデリック・ロックとドゥーム・メタルをブレンド出来るのは、Mike Vestと大阪のワルプルギスの夜だけ。


2015年9月27日日曜日

Andrew Deutsch「Untitled 1&2」

Wolfgang Voigt(Gas)やThomas Konerも顔負けの超ドープ・ドローン。あまりの深さに意識を持っていかれそうになる。


2015年9月26日土曜日

Moolah「The Hard Hit」

1974年にしてサイケデリック・ドゥーム・ダブとでも呼びたくなる音楽を展開している、恐るべきグループ。


2015年9月25日金曜日

Ryo Murakami「Statical (Porter Ricks Change of Tide Remix) 」

ミニマル・ダブの雄による2014年最新ワーク。余りにもドープ過ぎる音響の切れ味は、彼らが一時代を築き上げた90年代といささかも変わりがない。


2015年9月21日月曜日

Terry Riley「Poppy Nogood And The Phantom Band All Night Flight, Vol.1」

老いてなお盛んなミニマルの巨匠による初期重要作。「危険ドラッグ」なんかより遥かに意識に作用を与えそうな強力トリップ・ミュージック。


2015年9月20日日曜日

Guns N' Wankers「Blah Blah Blah」

元Snuffのメンバーらによって結成された94年作の冒頭を飾るトラックは、紛うことなきメロディック・パンクのクラシック。


2015年9月18日金曜日

Hozoc「No One」

名曲、Simon Baker「Too Slow - Panorama garage mix」辺りを思わせるディープ・アトモスフェリック・ハウス。


2015年9月17日木曜日

Huseyin Ertrunc Trio「The Creator Spaces」

ドラマー、Huseyin Ertrunc率いるトリオによる74年作。息をもつかせぬドラムの連打と激しいサックス、そして愛らしい音色のパーカッションやオルガンが入り乱れるミステリアスなフリージャズ。


2015年9月15日火曜日

Carly Ptak「Your Fate Denies」

体中に電子楽器のラインを巻き付けたジャケがインパクト大なCarly女史による02年作より。鈍い電子音と声、打撃音などが入り交じるローファイ・ジャンク電子音楽は何とも味わい深い。


2015年9月14日月曜日

Ossan Dekita「Densha Dekita」

去年のジャパンツアーも好評だったフランスの即興演奏家、Cyril M.の友人らによるユニット。謎のユニット名にもそそられるが、モンペリエ駅で行われたというインプロヴィゼーションは吉祥寺マイナー・ファンにも愛されそうなシュール極まりない演奏。


2015年9月13日日曜日

ニューナンブ (12)   「みんなバカだった〜その1」

Text:Onnyk



<紙メディアの時代だった> 

2014年、「20世紀エディトリアル・オデッセイ〜時代を創った雑誌たち」という本が出た。赤田祐一と「ばるぼら」の共著で、誠文堂新光社からでたグラフィックの多いA4版の本です。かなりの内容があるけど¥2,500は安いと思う。この出版社は老舗雑誌『アイデア』をずっと出し続けて定評があります。本の内容は、インターネット普及以前の雑誌メディアを七〇年代あたりから、アメリカのアングラ雑誌(いまならサブカル)などを拾い上げ、さらに八十年代の日本で爆発的に増えたミニコミ系の総まくりをしています。さらにはビニ本や自販機本などで展開されたサブカル系情報のスタイルを見直すという大変貴重な記録です。第五列インタビューも収録しています。

Cairo Free Jazz Ensemble「Free Together」

エジプトのグループによる70年の演奏。まるで祭り囃子とフリージャズが一緒くたになって演奏しているかのような、パーカッションを主体としたカオティックなサウンドに呆気にとられてしまう。


2015年9月12日土曜日

Metzengerstein「Inlay fern」

Jooklo DuoのVerginia Gentaも参加した、イタリアはトスカーナのトリオによる100本限定カセットから。"間"と"静寂"を併せ持ったサイケデリック・ジャズは不失者ファン必聴。


2015年9月11日金曜日

Iman Omari「High-Loops & Higher-Loop」

LAの新鋭プロデューサー/シンガーによる廃盤EP2枚を収録したアルバム。スモーキーなビートと幻想的なウワモノが絡む"LA Vibe"、甘いヴォーカルをフィーチャーした"Addicted"など粒揃いの楽曲が並ぶ佳作。


2015年9月10日木曜日

Archie Shepp「Black Gypsy」

フランスで録音された70年作。フリージャズにブルーズの要素を導入し、30分近くに渡って繰り広げられる演奏は壮大な叙事詩のごとき。これぞ、ブラック・ミュージック。


2015年9月9日水曜日

Menstruation Sisters「Untitled (from Ma)」

Oren Ambarchiも参加していた豪グループによる97年のアルバムから。ロスト・アラーフと初期ボアダムスがバトルしているかのようなゲスの極みジャンク・ロックは圧巻。


2015年9月8日火曜日

Karin Krog & Don Cherry「Prahna」

ノルウェーのディーヴァ、Karin KrogがDon Cherryと共にインド音楽へ挑戦した1970年のライブ。しかも、Tablaを演奏するのはHan Benninkという何とも豪華なラインナップ。


2015年9月7日月曜日

Eliane Radigue「L'Île Re-Sonante 」

ドローン・マニアにはおなじみの仏女流作家による2005年作。厳かな女性ヴォーカルとパイプオルガンのごときARPシンセサイザーが織り成す音の響きはあまりにも美しい。


2015年9月6日日曜日

Aïsha Devi「Mazdâ」

10月にリリースされる1stアルバムから。自身のルーツでもある東南アジア的な声質、アクセントをしたハイトーン・ヴォーカルがエキゾチックな香りを漂わせるエレクトロ・チューンは、目眩がしそうなほどの強烈なインパクトを放っている。


2015年9月5日土曜日

Delroy Edwards「Slowed Down Funk Vol. 3」

名曲「Now U In My Trunk」収録。引きづるようなスローテンポのスクリューやG-ファンクを主体にした、ダークネスに包まれたミックスはドゥームメタル・ファンにも聴いて欲しい。


2015年9月4日金曜日

Jon Hassell「Vernal Equinox」

Pandit Pran Nahtに師事した経験をもつ作曲家/トランペッターによる、Lovely Musicからのファースト。電子音楽、ドローン、民族音楽が混在する、柔らかくスローなサウンドは、聴く者を果てしのない音響的快楽に導く。Killer-bongファンにも聴いて欲しい。


2015年9月3日木曜日

Lord Echo「Bohemian Idol (DJ Day's Chair-Bro Remix) 」

ファーストアルバムの名曲をDJ Dayがリミックス。Nightmares on waxファンは必聴なダウンテンポ/バレアリック。


2015年9月2日水曜日

A$AP Rocky「At. Long. Last. A$AP」

サイケデリック・ロックへの接近を試みた最新作。革新的というよりも、むしろ良い意味での懐かしさを感じさせるサウンド。


2015年9月1日火曜日

Philip Corner「Apothéose」

流麗なクラシック演奏をバックに、間を伴いながらメタル・パーカッションが鳴り響く。秩序だった音楽を対置することによって、カオスの美を描き出すことに成功した怪作。