90年にフランスでリリースされたレーベル不詳のカセット・オムニバスから。エコーをかけた雄叫びのような男性ヴォイスと電子音/ノイズのみによるトリップ・ミュージック。聴けば聴くほど謎が残るシュールな世界に痺れる。
2015年4月30日木曜日
2015年4月29日水曜日
ワルプルギスの夜「2015.04.25 ジャム~誰が殺したクックロビン~」
今、最も注目すべき大阪のデュオによるジャム。裸のラリーズや不失者の血を受け継ぐがごとき、容赦のないノイズの嵐は全てを包み込んでいくようなダイナミズムに溢れている。
2015年4月28日火曜日
Jakob Ullmann「Solo III für Orgel」
Terry Rileyと瓜二つの風貌をしたドイツの作曲家によるEdition RZからのアルバム。今にも消え入りそうなオルガンの音によるドローンは、Gerhard Richterのアブストラクト・ペインティング的な儚さを感じさせる。
2015年4月27日月曜日
Hera & Hamid Drake「Sounds of Balochistan」
不世出のパーカッショニスト、Hamid Drakeとポーランドのセクステットによるコラボレーション。ドローンとスピリチュアル・ジャズの美しき融合がここにある。
2015年4月26日日曜日
屋良ファミリーズ「白浜ブルース」
返還前の沖縄で生まれた驚愕の琉球ジャズ・ファンク。Meridian Brothersを40年先取りしたかのような、脱力感と茶目っ気たっぷりのサウンドはあまりにも先鋭的。
2015年4月25日土曜日
Bowery Electric「Without Stopping (Witchman Mix) 」
ニューヨークの男女デュオによる97年の12インチから。Techno Animalも顔負けのヘヴィウェイト・インダストリアル・ダブな前半部が最高にクール。
2015年4月24日金曜日
Swamp Witch「Gnosis」
Flower Travellin' Bandにも影響を受けているというオークランドの4人組による1stフル。地の底から湧き上がってくるかのような、グロウル・ヴォーカルが吠えまくる極悪ドゥーム/スラッジはデビュー作にして風格を漂わせている。
2015年4月23日木曜日
Sayaka Botanic「Violin Day #3」
Group Aのメンバー、Sayaka Botanicによるヴァイオリン・ソロ。まるで洞窟のなかで演奏しているかのようなエコーのかかったヴァイオリンの音が、静かにそして力強く、空間に響き渡る。その寒々しい空気感と実験性は、Angus Maclise、Tony Conrad、John Caleといったヴェルヴェッツ周辺の音楽家に通じるものを感じさせる。
2015年4月22日水曜日
Brick city kids「What what」
El da sensei+Tame oneによるユニットの唯一の12インチから。時折挿入される甘いフィメール・コーラスもスパイスとして効いている90's クラシック。
2015年4月21日火曜日
Dred Scott「Breakin' Combs」
冒頭を飾る「Back in the day」のハードボイルドなイントロから痺れされせてくれる、ヒップホップ黄金期の名作。幼少から学んだというジャズのエッセンスを巧みにブレンドしたヒップホップは、ギミックなしのハイクオリティ。
2015年4月20日月曜日
The Pharcyde「Pack the Pipe」
Coltrane、Cannonball Adderley、Herbie Mannなど複数のジャズネタをサンプリングしたマリファナ賛歌。繊細なアコースティックギターが醸し出すチルなムードがたまらなく心地よい。
2015年4月19日日曜日
Nick Wiz「Hydra Beats Vol.12」
ニュージャージーのプロデューサーによる、90'sアブストラクト・ヒップホップの隠れた名盤。日本人受けしそうな繊細なメロディを塗したいぶし銀のビートは、DJ Krush、DJ Cam辺りのファンにも聞いて欲しい。
2015年4月18日土曜日
Cirko Della Primavera「Srešćemo Se Ponovo, Rastati Ćemo Se Još Jednom」
1990年にNikad Robomよりリリースされた、ユーゴスラビアン・トライバル・サイケデリック・ジャズ。まるで密林の奥地で行われているかのようなプリミティブな演奏に衝撃を受ける。
2015年4月17日金曜日
Moisten Before Use「Amen」
イギリスのレーベル、Fragment Musicより89年にリリースされたテープから。くぐもったシンセサイザーと素人っぽい男女コーラス、そしてメタル・パーカッションが生み出すドローン。テープ特有の温もりあふれる音質も相まって独特な雰囲気を醸し出している。
2015年4月16日木曜日
Nisus Anal Furgler「Flowers For Albert」
スイスのデュオによる85年のカセットから。さざ波のように揺らぎつづけるキーボードと水滴のようなパーカッション、そして空間に木霊するサックスが交錯するアンビエント・ダブ・ジャズ。
2015年4月15日水曜日
Slotek「New Years Revolution」
Wordsoundの首領、Spectreによる変名プロジェクト。時折挿入されるフルートとフィメール・ヴォーカルが怪しげな響きを醸し出すヘヴィなダブ・トラック。Dub Gabrielファンにも聴いて欲しい。
2015年4月14日火曜日
Scotty Hard ft. Horus,King Cobra & Watah Mokk「Who Said What」
1945ミックステープ収録。メランコリックなウワモノとヘヴィなビートのコントラストが織りなす重厚なトラックはWordsoundならではの仕上がり。
2015年4月13日月曜日
Sensational「Freak Styler」
90年代ヒップホップの裏面史を語る上で外せない重要なレーベル、Wordsoundよりリリースされた1stアルバムから。イルなビートに合わせて放たれる、低くしゃがれた声でつぶやくようにラップは誰にも似ていない。
2015年4月12日日曜日
2015年4月11日土曜日
Sven Weisemann「Let's Swing (Oracy's Traktor Beam Dub)」
Mojubaからリリースされた初期作。Basic Channelにも通じるディープ・テック/ミニマル・ダブ。
2015年4月10日金曜日
Coil「Are You Shivering?」
ブラックメタル派にも聞いて欲しい荒涼としたサウンドスケープに、ヴォコーダーを用いた低く不明瞭な男性ヴォイスが飛び交い続ける、何ともストレンジなダーク・アンビエント。
2015年4月9日木曜日
ワルプルギスの夜「2015.04.05 ジャム~花散らしの命日~」
Sunn O)))よりもノイジーでけたたましいディストーション・ギターと、重々しいドラムが空間を黒く塗りつぶすサイケデリック・インプロヴィゼーション・ドゥーム。今、最も新しい日本のロックの形がここにある。
2015年4月8日水曜日
Group A「So Am I」
軋みをあげながら鳴らされるヴァイオリンの音と、妖術的な女性ヴォーカルが耳に残るエクスペリメンタル・ダブ・トラック。現在、これほどまでにスリリングでオリジナリティの高い音楽を作れているのは彼女達をおいて他にいない。Saâda Bonaireが好きな人にも聞いて欲しい。
2015年4月7日火曜日
Shcaa「The Way You Look at Things」
祭囃子のようなパーカッションから始まり、車のクラクションとイスラムのヴォーカリゼーションをミックスさせるなどミュージック・コンクレート的な手法を取り入れた、重層的なエクスペリメンタル・テクノ。
2015年4月6日月曜日
Quelle Chris「Addiction Cycles (feat. Cavalier) 」
前衛ヒップホップ「We eat it」が衝撃的だったデトロイトの若きラッパー/プロデューサーによる2013年アルバムから。スローなビートに絡む、ゆったりとしたサックスが耳に残るクールなヒップホップは、独自の世界を確立している。
2015年4月5日日曜日
Electric Wizard「Witchcult Today」
巷では失敗作として位置づけられている感があるが、実は「Satanic Rites of Drugula」「The Chosen Few」などライブでの定番ナンバーにもなっている、優れたリフワークを収めた隠れた名盤である。
2015年4月4日土曜日
Delroy Edwards「Whats Yo Hood Like」
ひたすら同じリリックを繰り返す邪悪な男性ラップに、甘い女性コーラスが絡むアンビバレンツなミニマル・スクリュー・トラックはこの男ならではの仕上がり。
2015年4月3日金曜日
DJ Kensei「Wild Pitch Sampler (Pitch Side) 」
96年にMary Joyからリリースされた、Wild Pitch音源縛りのミックステープ。Kenseiらしいクールな空気感が心地よい。
2015年4月2日木曜日
Naffi Sandwich「Yum Yum」
女Augustus PabloことBrenda Rayも在籍したUKグループによる、79年にリリースのカセットから。Lee PerryがプロデュースしたThe Shaggsという趣きの、天然ローファイ・サイケデリック・ダブ。Yximalooファンにも聴いて欲しい。
2015年4月1日水曜日
Blues Control & Laraaji「Astral Jam」
NYの男女デュオとEnoを始めAudio Active、Sun Arawなどとコラボレートしてきたアンビエント仙人の共作。Tony Allen辺りを思わせる強烈なキックの反復によるグルーブの上で、淡い音色の電子音が幾層にも折り重なってできるエクスペリメンタル・ミニマル・ミュージック。
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