2015年6月30日火曜日

Horace Andy「Best of Horace Andy」

The orbのAlex Pattersonいわく、初期のダブ/レゲエはほったて小屋のようなスタジオのチープな機材で録音されていたと言うが、ここから聴こえてくるのはインスピレーションを刺激する珠玉の演奏ばかり。

2015年6月29日月曜日

Exoteric Continent「Agrupació Civil」

Opal Tapesからデビューしたスペインのユニットによる2014年作。同郷の先人Esplendor GeometricoのDNAを引き継ぎながら、さらに病んだ空気感を漂わせるスパニッシュ・インダストリアルの世界に酔いしれる。

2015年6月28日日曜日

Jah Division「Dub Will Tear Us Apart」

Dangerous Mindsで紹介されて、一部で話題を呼んだJoy Divisionをダブ化したグループ。これはアナログが欲しくなる。

2015年6月27日土曜日

Micachu「Feeling Romantic Feeling Tropical Feeling Ill」

Demdike StareのレーベルDDSよりリリースされたアルバム。まるで電子音とビートでシュールなストーリーを綴っているかのような一大エクスペリメンタル・ジャーニー。我が道を突き進む音楽性に圧倒されっぱなし。

2015年6月26日金曜日

Errorsmith & Mark Fell「Protogravity」

PANよりリリースのネクストレベルな力作。神聖な雰囲気すら漂わせるクラシカルな女性コーラスを取り入れた、スローモー・ドローン・テクノはゆっくりと、しかし着実に意識を飛ばしていく。

2015年6月25日木曜日

CV313「Subtraktive [King Midas Sound Dub]」

まるで異界に彷徨いこんだかのような雰囲気のスモーキーなサウンドが空間を覆い、気怠いビートとアンニュイなフィメール・ヴォーカルが響き渡る。Kevin Martinの手腕にニヤリとさせられるドープなリミックス
 

2015年6月24日水曜日

D.Å.R.F.D.H.S.「Igjugarjuk / Han Kånka På En Säck Me Alla Världens Synder」

スウェーデンのカセットレーベル、Funeral Fogよりリリースの2013年作。Marina Rosenfeld辺りを思わせる柔らかい電子音がほのかに響き続けるディープ・アンビエント・ダブ。Monolakeファンにも聴いて欲しい。


2015年6月23日火曜日

Killing Sound「$ixxx Harmonie$ Version」

ブリストルのプロデューサー、Vessel、El Kid、Jabuのトリオによるデビュー12"から。Blackest ever blackらしいダークな雰囲気に包まれたエクスペリメンタル・トライバル・ダブ。Muslimgauzeファン必聴。


2015年6月22日月曜日

2015年6月21日日曜日

Lil Ugly Mane「Three Sided Tape Volume Three」

USヒップホップのレフトフィールドを走り続ける男による、2015年最大の問題作。ヒップホップはもちろん、インダストリアル、トランス、アンビエント、ノイズ、ありとあらゆる音楽を接合した異空間MIXが聴く者の音楽の概念を打ち砕く。Madteo「Field Surrounding 006」にも匹敵する衝撃。


2015年6月20日土曜日

Beastie Boys「The In Sound from Way Out」

既存曲をコンパイルしたインスト・ジャズ・ファンク集。Mario Cardato Jr.をプロデューサーに迎え、ブラジル音楽の要素を随所に交えつつ創り上げた、究極にクールなアルバム。


2015年6月19日金曜日

Buddha Mafia「Touch N Go feat. K-BOMB」

素敵で無敵な3本マイク。ラストの泣かせる演出もいい。2015年を象徴するPVの1つになるのは間違いない。


2015年6月18日木曜日

Soom T & disrupt「Saved by A Ganja Leaf 」

グラスゴー出身の女性ヴォーカリスト、Soom Tをフィーチャーした8ビット・ダンスホールレゲエは誰にも真似出来ない領域。ぜひ、アナログ盤でファットなビートを体感して欲しい。


2015年6月17日水曜日

Iskeletor「Act Da Act」

ジュークからの影響もうかがえるターキッシュ・エクスペリメンタル・ビーツ。


2015年6月16日火曜日

Quelle Chris「I Asked God」

デトロイトの新世代ラッパー/プロデューサーの最新作より。アグレッシブかつエレガントなピアノループが執拗に繰り返されるトラックは鬼気迫るものがある。


2015年6月15日月曜日

El Mahdy Jr.「Permanent Defeat (disco mix)」

Boomarm Nationよりリリースの、コブシのきいた男性ヴォーカルが印象的な中近東トライバル・ダブ。Badawiファン必聴。


2015年6月14日日曜日

GuruConnect「ParisDakarRace feat. K-BOMB」

skillkillsのメンバー、HIRONAKASUGURUによるジャンル分け不能な前衛的なビートと、K-bombの聴く者に食ってかかるような野太いラップが絡んだトラックは、他を寄せ付けない圧倒的な強度を誇っている。これが日本のビートの最前線。


2015年6月13日土曜日

Da Poet「Beattape」

Gantzもプレイした名曲「Battle royale」で幕を開ける、トルコ産ビート集。トルコらしいオリエンタルなメロディを取り入れたサウンドメイキングは欧米、日本のビートとは一味も二味も違うアクがある。


2015年6月12日金曜日

Echo Wanderer「Guidance」

HieronymousやXokiの作品もリリースするカセットレーベル、PDXINDUBTING!より出たPhased Entityとのスプリットから。自らの音楽をFuture Roots、Electronic Reggaeなどと称しているが、ルーツレゲエ的なリフやドラムと音響的な要素を組み合わせたトラックは、ダブテクノと一言で済ますことの出来ない個性に満ちている。


2015年6月11日木曜日

ワルプルギスの夜「2015.06.07 ジャム~墓場の恐ろしい子たち~」

サバスと日本のサイケデリック・ロックが交わって、産み落とされて来たかのようなヘヴィかつおどろおどろしいロックを1時間超に渡って繰り広げる最新ジャム。こんなバンドがサマソニに出演したら、これほど痛快な事はない。


2015年6月10日水曜日

Heinz Reber / Thomas Demenga「Cellorganic #1」

パイプオルガンとチェロという斬新な組み合わせによる荘厳なゴシック・ドローン/アンビエント。ポルトガルの異端エクスペリメンタル・グループ、Osso Exoticoファンは必聴。


2015年6月9日火曜日

Rick Wade「Shinjuku Strut」

デトロイトの重鎮が和モノに挑戦した粋なリ・エディット。浪速のアレサ・フランクリンと称された大上留利子の77年メロウ・ファンクを、デトロイト・タッチで黒く染め上げる新次元ディスコ。


2015年6月8日月曜日

Bong「Time Regained」

UKドローン・ゴッド最新作から。黄泉の国からやって来たかのような、シアトリカルな男性ヴォーカルをフィーチャーし、より秘境的な空間を創り上げている。


2015年6月7日日曜日

Killer Bong「From The Cutting Interstice」

06年リリースのアルバムから。未知の異空間に足を踏み入れてしまったかのようなトリップ・ミュージック。ダブや民族音楽のエッセンスを取り込みながらも、特定のジャンルに堕することなく自分の音楽を築き上げていることに驚かされる。


2015年6月6日土曜日

Futuro Antico「Dai Primitivi All'Elettronica

伊トリオ1980年LP。インドやアフリカなど様々な民族音楽のエッセンスを取り込みつつ、エレクトロニック・ミュージックと交配させたエスノ・アンビエント。DJ灰野敬二ファンは必聴。


2015年6月5日金曜日

Nagmatic for D.L.I.P.「Feel It」

7インチ専門レーベル、Lazy Woman Musicよりリリースされたトラック。Nightmares on waxマナーな哀愁を帯びたジャジーなウワモノと、抑制されたスローなビートが織り成すスモーキーかつ艶のあるサウンドが渋い。


2015年6月4日木曜日

Madteo「Discomfort Zone」

ブルックリンの鬼才プロデューサーが繰り出すニュートラックは、ドイツのKetev辺りにも通じるノンビートのドープなアンビエント。モノクロのPVも相まって白昼夢のような世界を描き出している。


2015年6月3日水曜日

Project Tempo「Why Not」

Carly Simon「Why」のダブ・エディット。スローモーなビート、反復するカッティング・ギター、木霊するフィメール・ヴォイスが一体となったトリッピーな音世界がヤバい。OMのメンバー、Al Cisnerosのダブ・ワークにやられた人にも聴いて欲しい。


2015年6月2日火曜日

大神「大怪我」

Funky Four Plus One使いのジャパニーズ・ヒップホップ・クラシック。5人のMCのマイクリレーによる”異ノーマル”なリリックは、リリースから20年近く経った今もなお新鮮に響く。


2015年6月1日月曜日

Bark Psychosis「Nothing Feels EP」

90年代のイギリスで最も過小評価されたバンド。サイケとシューゲイザーとポストロックの狭間で揺れ動き、どのジャンルにも収まることの出来ない圧倒的な個性。不失者ファンにも聴いて欲しい。