2015年12月31日木曜日

Mathias Grassow & John Haughm「Mosaic」

ニューエイジ上がりのドイツ作曲家とUSブラックメタル、Agallochのヴォーカリストによる異色のコラボ。シンバルなど各種パーカッションを交えた重層的アンビエント/ドローンは夜更けがよく似合う、深みと重みを備えている。

2015年12月29日火曜日

Xao Seffcheque Und Der Rest「Du Und Ich」

2015年も終わりを迎えようとする最中に今年最大級の発掘。Indopepsychicsを20年先取りしたかのようなミニマルビートに、女性ソプラノヴォーカルを絡ませた前衛ジャーマンNWはあまりにもクール。

2015年12月28日月曜日

Cora「Come On / Telephone」

Discogsにも情報が掲載されていない、オランダの謎のユニットによる80年代にリリースされたカセットから。Patty Watersに勝るとも劣らないほど、暗く神秘的な女性ヴォーカルをフィーチャーしたエクスペリメンタル・ダークウェイブは、近年のロウ・ハウスファンにも聴いて欲しいマッドな仕上がり。

2015年12月26日土曜日

Karma Moffett「The Way To Potala (Himalayan Bells II)」

80年代前半から2000年にかけて、チベタンボウルを用いた作品をカセットで作り続けてきた作家による84年作。La Monte Youngの系譜を受け継ぐ正統派ドローンで神聖な響きを紡ぎ続けていく。

2015年12月23日水曜日

Benedek & Noble「Airwayz *garage mix"」

Delroy Edwardsとのコラボも記憶に新しいモダン・ブギーの雄、Benedekと新興レーベルSuperior Elevation主宰Tom Nobleがタッグを組んだトラック。Serge Santiagoばりのダイナミックなビートと流麗なギターが絡み合う傑作。

2015年12月20日日曜日

Anima「Fuchsharp Percussion」

ローファイの走りとも言うべきドイツの夫婦ユニットによる82年作。ほとんど素人の乱痴気騒ぎにしか聞こえない反技術主義的フリー・インプロヴィゼーションはユーモラスでありながら、ラディカルでもある。

2015年12月18日金曜日

The Bug「Opi Teng」

待望のニュートラックは、KevinがTechno Animal時代にスプリットLPをリリースした盟友、Porter Ricksのごとき音響ダブテクノで滅茶苦茶カッコいい。マスタリングはPole a.k.a. Stefan Betke。


2015年12月17日木曜日

Afflicted Man「Hippy Punk」

79年のLPから。反復する硬質なベースと気怠いヴォーカルを軸に展開するアシッド・パンクは強い中毒性に満ちている。

2015年12月16日水曜日

Gregor Curten & Anselm Rogmans「Planes I」

74年のドイツで作られた隠れた名作。金属質のドローンと声明のごときヴォイスが織り成す呪術的なサウンドは、ドローンマニアにも衝撃を与えるはず。Folke Rabeファン必聴。

2015年12月15日火曜日

Princess Flower And The Moon Rays「Lovin Spaceship」

独特の浮遊感が心地よい68年産トライバル・サイケデリック・ロック。Brother Ah辺りのファンに聴いて欲しい。

2015年12月14日月曜日

The Elcados「Chokoi Et Oreje」

Money Markとジミヘンがアフリカに渡って、ファンク・バンドとジャムをしているかのようなアフロ・サイケデリック・ファンク。

2015年12月10日木曜日

Desaku「Topan Group」

初っ端からエコーの利いた強烈なハイトーン・ヴォーカルが爆発するインドネシアン・サイケ・ポップ。レゲエ風リズムも交えたサウンドはどことなくFishmansに通ずるところもある。

2015年12月9日水曜日

Ivo's Group「Sampai Hatimu」

ブレイクとしても使えそうな硬質なドラムビートから、泣きのギターへと展開していく74年インドシアン・オブスキュア・サイケ。ジャケも含めたB級感がたまらない。

2015年12月5日土曜日

Arena「Knot Up Head」

わずか2枚の作品を残して消えたジャマイカのレーベル、Maccaより75年に発売された7インチ。こぶしもエコーも利いたヴォーカルが強烈なインパクトを放つ、アンダーグラウンド・ルーツ・レゲエ。Discogsではwant122のトップ・ウォント・レコード。

2015年12月4日金曜日

Albatros「Vuelo az 504」

イタリアのグループによる76年作。ディスコでもないプログレでもない、その中途半端な立ち位置が絶妙な味わいを醸し出しながら、唐突に叫び声でラストを迎えるというシュールな展開がたまらない。

2015年12月2日水曜日

Lucerna「У Края」

中欧地下エクスペリメンタル・シーンに精通するDronem.f氏アップロードの80'sラトビアン・ダークアンビエント。灰野敬二ユニット「滲有無」辺りが好きな人にも聴いて欲しい。